オーバークロック基礎編 
はじめに

オーバークロック(クロックアップ)は、CPUやGPU、メモリー等の動作周波数をメーカーの定格より強制的に上げて動作させるもので、パーツやパソコン本体が破損する危険が伴い、メーカーの保証外になりますので自己責任で行って下さい。

基礎知識

・PLL(Phase Locked Loop)と呼ばれる発信機から元になる周波数が供給されている。ベースクロックまたは、外部クロックとも言う。

・FSB(フロント・サイド・バス)クロックはCPUとノースブリッジ間のクロックでベースクロックの4倍で動作。

・メモリクロックはベースクロックの2倍、DDRメモリならさらに2倍で動作することになる。

・AGPは、ベースクロックの3分の1、PCI は6分の1で動作。

注)これはPentium4のシステムでCPUやチップセットが変わると各クロックが違う場合もあります。

どうしてアップするの?

・CPUを例に挙げて説明します。たとえば同じコア(製造プロセス)のPentium4でも動作周波数が違うものが製品として売られていますが、CPUの中身は、全く同じものなのです。では、どうして動作周波数が違っているのか?それは製造のプロセスが安定してくると品質が上がる為、高いクロックで動作するロットが出てきます。そうなると低いクロックで動作するものは沢山作れるようになり値段も安くなり、高クロックの物は沢山出来ないので値段が高くなります。この様にCPUが製造された時の品質の違いで、あるロットの製品は2.0GHzで動作するが、こっちのロットは1.5GHzでしか動作しない言ったことが起きます。メーカーは、この品質のバラツキをマージンとして低めのクロックとして売るのでそのマージン分クロックアップする事ができます。

オーバークロックの方法

・CPUのクロックは、外部クロック(FSB)と倍率で決まります。最近のCPUでは倍率が変更できない事が多いので、外部クロック(FSB)を変更することになります。FSBはマザーボード側の周波数で、最近の物はBIOSの設定や専用ツール等で、変更することが出来るようになっています。

どれくらい上げれるか?

・どのくらいアップ出来るかは、CPUの”当たり外れ”で変わってきます。この”当たり外れ”と言うのがロットの違いで、このロットNo.のCPUがオーバークロック耐性が有るなどと噂になってクロックアップマニアが買いあさることも有るみたいでが...情報がない場合は、実際に少しずつFSBを上げてはパソコンを起動し、これを繰り返し正常に起動出来る限界を探します。
限界を見つけたら、ベンチマークテスト等でCPUに負荷をかけて正常動作するか確認します。正常に動作し無ければFSBを下げて行き、正常に動作するクロックを探します。

電圧を上げる

・さらにクロックを上げたい場合は、CPU電圧を上げます。こうすることにより信号が強くなりクロックを上げやすくなるが、発熱も多くなり熱暴走や最悪の場合故障する可能性が高くなります。

CPUを冷却する

・オーバークロックと冷却は、関係が深くオーバークロックするとCPUの動作する温度の上限が下がります。そのため高負荷時に熱暴走でハングアップしやすいのですが、冷却をしてやればそれを回避できるようになります。理論上、この理屈で冷やせば冷やすほどクロックを上げることができる様になります。
炭酸ガス冷却や液体窒素でCPUを氷点下まで下げてオーバークロックする強者もいるほどです。

CPU以外のクロック

・FSBを上げてクロックアップする場合、気をつけなければいけないのが、CPU以外のパーツのクロックも上昇してしまうことです。基礎知識で説明したように、Pentium4のシステムでは、メモリークロックはFSBの2倍になるので、単純にFSBを上げていくとCPUより先にメモリーの方がクロックに耐えられない場合も出てきます。この場合はメモリーの倍率を変更します。(例 2倍→1.66倍)
・PCIスロットやAGP等も影響を受けるので注意が必要です。

最強PCへの道